シマバラ200k



今日も穏やか。いい朝です。

では、シマバラ200kの報告を。
あっ、今回は写真少なめです。
そんな余裕無かったし、雨に降られてからはカメラなんて仕舞いっ放し。
代わりといっては何ですが、嘆き、ため息、恨みが満載です。






5時起床。まぁ、とにかくスタート地点の雄ケ原公民館に向かいました。
高速道路から見る空は曇ってるけど、雨もなく無風です。






公民館近くの工業団地からは朝日が見えたほどで。
意外と雨降らないじゃないかと思ったんですがね、この時は。






前庭のコンクリート舗装に加えバイクスタンドが幾台も整備されて、
着々とブルベ専用施設と化していく雄ケ原公民館。
ここで、福岡のFさんに「ブログ見てますよ。」と声をかけられまして。
こんな拙いブログ、なんとなく気恥ずかしいですね。恐縮です。






バイクスタンドには、いかにも早そうなバイクの数々が。
見てるだけでも参考になりますな。物欲も刺激されますが・・・






でブリーフィング。
左端で真面目に聴いてない方が、
今回比較させていただく、すごく【できて甘い誘いを囁いた人】です。
もちろん、熟知のコースなんで聴く必要もないんですが。

で、そのすごく【できる人】の今回の作戦はというと、
PCではEdyチャージだけで時間短縮するらしい。昼寝するほどに余裕があるのにね。

一方、すごく【呑気な人】の今回の作戦は、
無理しない。無理しない。無理と思ったら早めの判断。です。
すごく【できる人】からも、DNFするんだったら路面電車で帰れるPC2の片淵あたりで早めにね。
ってアドバイスをいただきましたから。
でもね、路面電車で車を置いてる大村までどうやって帰れって言うんでしょう。
そもそもPC2まで行けるかどうか心配だわ。






スタートして40分の諫早市栄田町の交差点。
まだ、前後に人がいます。依然として集団走行に慣れませんね。
ハンドサインを出したいんだけど、いや〜、そのぎこちなさったら。






諫早市街を抜けて、長田バイパスへ。
いつもの定位置。落ち着きます。
でも、何なんでしょうね。みんなが静〜かに遠ざかっていきますよ。
坂も登れませんが、平地も走れませんな。
そう言えば、前回DNFした熊本200kの反省は、
「遅い奴は多少は無理しないと間に合わない。」だったはず。早くも作戦ミスか。
それでも自分ではけっこう足が回って、この辺りは快調な走りだったんですがね。






それもそのはず、この区間は追い風でした。
拡大コピーと震えるフリーハンドで書いたんで見にくいでしょうが、
黄色の時計周りが今回のコースで、青い線が追い風区間、赤いのが地獄の向かい風区間です。






堤防道路。雨が降らないように空の白いとこだけを見ながら走ってました。
すごく【できる人】は「7kmのストレートなのでタイムトライアルして遊べますw。」
なんてことを言ってますよ。(;一_一)






島原駅通過。快調です。






水無川から雲仙を。
ずっと島原半島を走ってますが、実は時計回りは初めてなんですな。
だからなんだと言われればなんですが・・・
でも、島や半島は時計回り、池は反時計回りが景色を見るにはいいそうです。






さて、通過チェックのファミマ島原アリーナ店。まだ5〜6名の参加者がいらっしゃいました。
ここは通過チェックなんで時間制限はないんですが、リザルトで通過時間が確認できます。
【呑気な人】は、ここを11:39と想定してましたが、追い風効果か11:03。
想定よりも36分も早く着きました。出来すぎじゃないか。貯金は1:17、ホント出来過ぎ。
でも、【できる人】はここを10:19の通過。う〜ん。
特殊相対性理論でも発動して空間でも歪めないと追いつけませんな。






さて、ここからは地獄の向かい風区間です。
どれくらい風が強かったかというと、こいのぼりが空に登るほどです。
進むはずもありません。






この海から吹く風です。
ピューピューとかビュービューなんてもんじゃない。
ドォ〜〜ンン。ドォ〜〜ンン。とまるで120%充填の波動砲
路肩からセンターラインに飛ばされるほどです。

それなのに、あのすごく【できる人】が何と言ってるかというと、
「ずっと向かい風。しかも強風でいくら踏んでも30km/hしか出ない。」ってか。
何度読んでもこの意味がわからない。
こういう場合、「しか」ではなくて「も」が正しい使い方ですが・・・

一方の【呑気な人】は、最低でも15km/hだけは守って、
できるだけ貯金を減らさない作戦に。作戦というかそれしかできないし。






13:07、PC1に到着。辛かった。
向かい風になった途端に心がポキッと折れまして、このあたりから頭にDNFの文字が。
でも、貯金は1:21と4分増えてた。作戦成功か。






加津佐を過ぎて、ロックシェイドを潜りながら向きを変えるとやっと追い風に。
小浜までは脚も回復し快適に走れました。
でもここからまた向かい風。






富津入口付近から小浜を振り返ります。まだ雨は降ってこない。
一時はもう降らないなと思ったんですがね。






【できる人】も撮ってました富津の旧小浜鉄道廃線跡の道。






【呑気な人】もお気に入りです。






富津を過ぎて千々石あたり。ここから愛野展望台の下の海沿いの道を通ります。
景気づけと気分転換に「大人の和スィーツ ラムレーズン」をいただきます。
小さいのが3個入りでしたが、ラムレーズンは「和」じゃなかった。
景気もつかず気分も晴れずに2個だけ食べて、残りはモンベルのバックに放り込んだ。
なんでもいい、元気のもとが欲しいぞオオオオ。






でまた、遮るものがない海からドォ〜〜ンン。ドォ〜〜ンン。と波動砲

さてさて、ここからクイズポイントの日見峠目指して、
向かい風のアップダウンを走りはじめましたが、さすがに足にきた。
今日初めての歩きです。SPDの本領発揮だけど、辛ぇ〜な〜。
やっとこさ網場の切通しを想定時間内に通過して日見峠を登り始めたら、
とうとう雨が降り出した。まいったな。これ以降、写真ありません。

実は初めてカッパを着て走ります。
小屋の軒先を借りて着替えましたが、どうもこの軒先、いつも猫が小便してるのか、
降ってきた雨で土の中から染み出してきたようで小便くさい。
走り出してもカッパがくさいのか、自転車がくさいのか、臭います。
もうテンションだら下がりです。
で、カッパも着たこともないもんだから、
最初はカッパの上の方の帽子みたいなとこをヘルメットの上から被ってましたが、
これだとすぐに風で捲れてしますし、そもそもヘルメットライトが使えない。
仕方なく帽子(の部分)をヘルメットの下にしようと停車すると、
空気の動きも止まってどこからともなく猫の小便くさい臭いが・・・

心って、パンクやひざの痛みだけじゃなくて、猫の小便でも折れるんですね。
雨に振られて九十九折りを登りながら、PC2に着いたらDNFしようと決めました。
それでも登りの途中にある句碑のあたりでクイズポイントを探していると、
文字通り上の方から天の声が。

「こっちですよ。上ですよ。」見上げると誰かいる。
だらだらと登ってみると、なんとAJ長崎の石川代表さんが差し入れとともに待っていた。
いつもは電話かメールでしか伝えることができないDNFを、
直接面と向かって会長さんに伝えられるという珍しい幸運?に、
「もう間に合いそうにもないんで止めようかと思ってるんですが」とDNFをほのめかすと、
「まだ1時間もアドバンテージがありますよ。」と励まされてしまった。
励まされると単純に頑張ろうと思ってします。コーラを頂いてまた走りはじめましたよ。

雨に濡れておまけに暗い下りでは時間も稼げず、ぶつぶつ言いながらPC2に17:46に到着。
先客が1人いて、二言三言言葉を交わすとリスタートされました。

【呑気な人】もとりあえずコンビニに飛び込んで元気が出るようにゼナを探します。
濡れたカッパの上にライトが光ったヘルメットを被り、
ぎらついた目でゼナを探す親父を見て、定員さんの目が引いていた・・・
ホントはブルベの礼儀として、お店の外でカッパを脱いで入るべきだったと、
西山を登りだしてから反省するしまつ。以後気をつけます。

で、一方のすごく【できる人】はどうかというと、このPC2にはなんと15:00Justに着いてますな。
3時間近くも前ですよ。凄いね。
ひょっとしたらこの時間にはゴールしてるんじゃないかとリザルトを見てみると、
ホントにもうゴールしてました。ってことはナイトランもなかったのか。う〜ん、さすがです。

さて、PC2からゴールまでは残り50k。
時間は5時間弱ありますが、西山越えと最後の登りが待ってます。
計算上は10km/h強ですが、半分以上は登山になるでしょうしね。
正直無理っぽかったな。






やっとの思いで登ってきた西山の峠です。ここだけはカメラ引っ張り出して撮りました。

登りの半分は歩きです。歩いても走ってもほとんど変わりませんからね。
雨は上がりましたが霧が出てた。
なんでこんな時間にこんなとこを走ってるんだと頭の中では愚痴ばかり。
それでも真っ暗になる前に峠を越えたのはほんとに良かった。

峠を降りた東長崎からひたすら大村のゴールを目指します。
与崎の交差点に着いたのが門限の1時間ちょい前だったか。
なんとかいけそうに思うけど、ここがAJ長崎の罠。
ほんとはね、与崎の交差点をまっすぐ行ってもいいんですよ。
でもコースが右折するようになってまして、
最後の坂の前にもうひとつアップダウンがあるんです。
もう、いつもならここも歩きです。
でも時間がないもんだから精一杯漕ぎましたよ。

「ガンバレー!!!」
「ガンバレー!!!」
「ガンバレー!!!」
「ガンバレー!!!」
   ・
   ・
   ・
   ・
と、ずっと声に出して自分を励まして。
ここ何十年とこんなに頑張ったことは無いですな。もう一人スポ根です。

「あの風も耐えたじゃないか。」
「西山も越えたじゃないか。」
「ここまで来たのにDNFかよ。」
「手に入れたものが猫の小便だけじゃ哀しいだろ!」

今振り返るとホントに変態。声を聞かれていたら、通報されてもおかしくなかったはずです。

最後の登りに入ったのが、門限の50分前。
で、歩きながら漕ぎながら21:12。18分残してなんとかゴール。
公民館の窓から、代表の石川さんが笑顔で迎えてくれました。
おっ、日見峠にいた代表がいつのまに!って思ったけど、相手は軽トラ。あたりまえか。

いや〜、AJ長崎の皆さん、いろいろとお世話になりました。ありがとうございました。






グダグダと長くなりました(汗)
ホントは、今日のブログも途中でDNFしようかと思ったんですが、
明日が飲み会なんでなんとか今日中に完走しようかと。

今日ようやく雨に汚れた自転車を洗車して、やっとすっきりしました。
今のところ、風も雨も坂もお腹いっぱいです。
家族の間では200k限界説が定着してしまった私のブルベ。
次はどうなることでしょう。