ブルベについての独断的考察(シマバラ200kを振り返る前に)
今日の日暮れ。
恨めしいほどに穏やかな海。こんな天気だったらよかったのに・・・
さて、そのブルベですが、
そもそも、ブルベはスポーツなんでしょうか。
通常、競技スポーツの場合は、公平な条件のもとで優劣を決しようと、
その公平さを担保するために、一定の区分や階級あるいはカテゴリーを設けるものです。
例えば、年齢、体重、過去の実績などで。
ところがブルベでは、200kから300k、400kと距離が延びていこうがそんな区分は一切関係なくて、
そもそも男女の別さえありません。この時点ですでに競技スポーツではないでしょう。
といって、健康スポーツというほどお手軽でもありません(少なくても私にとっては。)
だって、自己判断・自己責任ですから。
自己判断・自己責任って、かっこいい言葉ですが、平たく言い直すと、
“おぉ、走れるもんなら走ってみんかい。そんかわり、走れんようになってもしらんど。
オドレの尻はオドレで拭かんかい!”
ってことですから。
(すみません、「仁義なき戦い 広島死闘篇」を引きずってます。)
じゃ、ブルベは何かというと、
これはもう、断言してもいいと思ってますが、
誰に言われたわけでもないのに自ら求めた我慢比べ
または、
日常に満たされない者たちの自己満足大会
とどのつまり、
長距離という言葉に酔い、雨・風・夜に萌えるマゾヒスト達の決起集会
でしょう。キッパリ<(`^´)>
そのブルベの参加者はというと、どうも2つのタイプがあるようで。
1つは、レールやトライアスロンなど自転車競技の経験者、
または自転車の経験は無くても学生時代から何らかのスポーツで鍛えられた肉体をもち、
ブルベを走ると速いタイムで完走して、ブルベ中にグルメや温泉を楽しむことすらできる。
・・・つまり【できる人】(う〜ん、ベタな表現だ)
もう片方は、余暇を持て余したアラフィフが、なにげに乗った自転車の面白さにハマり、
ネットで情報を漁るうちにブルベという言葉に出会う。
おっ、ひょっとしたら俺でも走れるかなと根拠もない自信が芽生えた頃、
見透かされたように【できる人】の甘くやさしい誘いに乗ってエントリーしてしまう。
・・・いわゆる【呑気な人】
もちろん私はこちらです。っていうか私です。
この2つのタイプが何のカテゴリー分けもなく、
【できる人】へのペナルティーも【呑気な人】へのアドバンテージも無くて一斉にスタートするんですね。
自己判断・自己責任でね。
スタート前のブリーフィング。
雨が降ると分かっているのに、これから200kを走ろうと集まってきてますね。
この点に関しては、みな等しく変態です。みんな笑ってます。
で、この中に【できる人】と【呑気な人】が混じってるんですね・・・
【できる人】は余裕で楽しそうに笑ってますが、
【呑気な人】は笑いながらも目は泳いでますよ。
最初にブルベに参加した時はブリーフィングの場にいるだけで心臓バクバクで、
とても周りを見る余裕なんか無かったけど、
最近は、参加者の見た目や立ち振る舞い、立ち位置や匂い?で、
なんとなく区別がつくようになりました。
といっても、すごく【できる人】とすごく【呑気そうな人】だけで、
中間層の方はよくわかりません。
混ざり具合はだいたい7:3か8:2ぐらいでしょうかね。
さてさて、今回はせっかく完走したんで、
すごく【呑気な人】(つまり私ですが)と、
すごく【できるあの人】を比べながら振り返ってみようと思います。
といいながら、 To Be Continued
別に引っ張るつもりはないんですが、振り返りたくねぇ〜な。
あの風を思い出しそうで・・・