猫に粉薬なんて、そもそも無理だ。
昨日の雨で、まるで舞台が転換するように季節がはっきりと移りました。
朝の東の空。太陽が雲に隠れているうちにカシャっと1枚。
南を向けば、ここ最近見たこともないほどの水平線の潔さ。
これが初秋か。海が濃い。
南風がまだ強く残ってて、吹きつけられると少し寒いと感じるほど。
あぁ〜〜。やっと若者たちの夏が終わった。
さて、そんなワタシの喫緊の課題が、彼の服薬。
そもそも猫に粉薬って、ねぇ。
処方はしたよ。あとはちゃんと飲ませてね。ってのもそれはどうかなと。
ましてや、腰が引けたかりそめの飼い主ともなれば、ズンと負担感が増してきます。
その恨めしそうな眼はやめろ。
まぁ、腰が引けた割には頑張ってますよ。
渥美清的に奮闘努力してますよ。
以下、服薬の試行錯誤編。
右2つの錠剤はともかく、問題は左の粉薬です。
人間用なので、この1/4を1回として1日2回。
でもね、右の錠剤だって今は何とかなったものの最初は本当に苦労しましたから。
薬飲ませるだけで汗びっしょり。なんの報いかと思いましたから。
今は、オブラート1枚に包んで水に浸してやってます。
これ結構慣れました!(^^)!
問題はとにかく粉薬。顆粒です。
最初はそのままオブラートに錠剤と一緒に包んでみたものの、
でかくなりすぎて飲み込めず。
おたおたやってる間に、オブラートが破れて薬が散らばり、
苦い錠剤のせいか、悲惨なことにカインは涎だらだら状態。
いやいや、悪いことをした。
そこで、顆粒をより擂り潰して水に溶いて飲ませてみることにした。
ワタシも半島の先端住まいですから、何かと便利なアマゾンさんにどっぷりと依存してますが、
まさか、この歳になって乳鉢セットを買うことになろうとは思いもよりませんでしたよ。
これでMサイズ。親指と人差し指で固定できるほどの大きさと言ったらわかりますかな。
買ってみると、この乳鉢。小さいけど存在感があります。
「俺、実は乳鉢持ってるんだよ。お前、持ってねぇだろ。」ぐらいの満足感。
まぁそうはいっても、ただただ漢方薬を擂り潰すだけ。カインが完治したらお役御免です。
そうなったら、なんか変なもんでも擂って爆弾でも作ろうかしら。
これを4つに分けて、水に溶かし。
病院でもらったこのスポイトでやってみました。
錠剤を先に飲ませた後に、スポイトを犬歯(猫なのに)の後ろ側に入れて、
注いでみたもののどうも飲んでない。
とりあえず全部流してみて抑えていた手を放したら、
なんと背中を丸めて1メートルも飛び上がり、液状の薬をまき散らしてくれました。
失敗した。
聴いてるか。人の苦労話を。
まぁ、お前も辛かろうが、ワタシの挫折感も結構なものよ。
ネットを覗いてみても、皆さん、猫の服薬には苦労してるようですね。
ワタシも、服薬地獄のラビリンスに迷い込みそうになりましたが、
ここで初心に帰ってオブラート作戦に戻ってみることにした。
右の錠剤はオブラート1枚で包んでますが、真ん中の粉薬は破れそうなんで2枚です。
左の100円玉と比べると粉薬オブラート2枚バージョンはさすがにでかい。
これで飲んでくれるか、なんとも不安です。
この際、できることは全てやってみようと、スポイトをシリンジに交換。
えぇ、カインの完治のためなら、努力と思索と(小さな)出費は、厭いません。
結果。
とても写真を撮る余裕なんてないんで服薬中の写真はございませんが、
ちゃんとすっきり飲んでくれました。
要は、やる側の思い切りと手際。うだうだと躊躇ったらうまくいきません。
あぁ〜。ホッとした。
この歳になると引きずってるものが幾つかありますが、その一つが解決しそうです。
いやいや、最初に居候として引き取ったときにはどうしたものかと思いましたがね。
薬も飲み、食事も終え、つかの間、
フッと西日に照らされた港を見る。
今日もまた暮れていくぜ。
俺って、俺の背中ってどうなんだ・・・( by:カイン )
すみません、今のところ100%、猫ブログです。