BRM210熊本300k リタイアの記録その2



今日の椿公園。いい天気になりました。まるで、あの日のブルべのように。って、そんなに昔じゃない。







でもまぁ、軍艦島もいい天気。早春のポカポカ陽気で、仕事に戻りたくない。






さてさて、それはそれこれはこれとして、ブルべの反省を。



ホントいい天気です。思わずいつもの癖で写真を撮っていますが、気持ちは浮ついたままです。

で、アドバイスの3
前半ハイペースになりすぎないように。後半バテると危険です。
なぜなら後半は夜間なので、停まるとカラダが冷えてリスタートできないほどツライ思いをしてしまいます。
ヘタすると低体温症のような症状が発症します。昼間は助走、夜間が本番・・・というぐらいのつもりで、
昼間はペースを維持しながら体力を夜間まで温存しましょう。夜間でブースターONしちゃってください(笑)。

いえいえ、頑張りました。
こんな序盤から一人ぼっちはさびしいんで、なんとか同じペースの方を見失わないように、遅れないように走りました。







PC1からPC2の途中、球磨川沿いを走りました。
登り基調といっても平坦なんですが、このあたりからは完全にソロツーリング。
いつもならゆっくりと景色を楽しむんだけど、今日はこぎ続けました。おかげで左右のふくらはぎが交互に攣りだして。
いつもはこんなことはないのに。何とかごまかして走ります。







PC2 セブンイレブン人吉下林店です。
みんなよりは遅いけど、到着時間は予定したよりちょっと早いくらい。おぉ、いける(って、このときは思ったんだ)。
 
で、アドバイスの4
30分おきぐらいに、一口ぐらいで結構なので飲み物を。
食べ物は好きなもので結構なので、簡単に一口だけ一時間おきぐらいに食べましょう。
できれば走りながら。そうすればハンガーノックになりませんし休憩時間が省けます。

いえいえ、PC1からPC2まで、水分は取ったけど食べ物は補給せず。う〜ん、基本がなってないね。







登ってきました久七トンネル。きつかった。トンネルの中が熊本と鹿児島の県境です。

で、アドバイス5
なるべく汗はかき過ぎないように。
いまの時期は汗冷えは半端ないほど危険です。なぜなら、山下りのときに汗冷えしてたら、
下りきったときには低体温症になって走れないほどカラダが凍えますから。
とにかく”山””峠””夜”では停まらないつもりで走り続けてください。
ゆっくりでもいいからカラダを暖め続けることです。(熱のエネルギー源となる補給=食べ物も忘れずに。)

いえいえ、登りは、ハーハー、ゼーゼーの汗かきまくりで、下りは冷えてキンキンに。
アドバイスに逆らうような走り方で、何度体が熱くなったり冷たくなったりしたことか。
低体温症にならなかったのが、不思議なくらい。
で、走り出しても30分ぐらいは体は冷えたまま、この時期の夜のつらさが嫌というほど身に染みました。

さてさて、実はこの久七峠越えで、若い男女二人組のランドナーと知り合うことになりました。
この峠では追い越されましたが、この先PCで再び会うことに。
結局、先に行ったり後になったりしながら、最後は一緒にリタイアすることになりました。

彼らからは、無理してでも食べること、果ては脚攣りの予防薬までいただいて、本当に助かりました。
一番助かったのは、「僕たちは規定時間もぎりぎりでも無理しないで走るようにしてるんです。」と教えてもらったこと。

なんか、レースの中盤を過ぎて、やっとホッとしたというか、そうだよねと気持ちが楽になりました。







どこのコンビニでしょうか。時間は夜の11時前。PCじゃないはずですが・・・
でまぁ、紫尾峠も越え、水俣のアップダウンも何とか終わり(もちろんクイズも解決して)、
それでも自分の想定時間内だったんで、ほんとにいけるんじゃないかと思ってた。
実は今年の年賀状に、ブルベ300キロを制覇するぞ!!と誓ってたんで、おぉ、早くも達成か。
・・・なんて、寒い中で顔だけはニヤケテタんですが。

それが何と、二人の先を走ってたら、まさかまさかで道に迷ってしまった。
知らない土地で、しかも夜に迷ってしまうと頭真っ白。
迷ったあたりまで戻ってみたもののサイコンの数字は迷った分加算してるし、
今の状況がつかめないまま、あーでもない、こーでもないと時間だけ過ぎていく。

やっと、スマホのナビで3号線へ戻り、走りはじめたけど、PC5には間に合いそうもない。
で、芦北のコンビニで途方に暮れていると、何と彼らもやってきて、相談の結果、ここでリタイアとなりました。

で、ここからタクシーで車のとこまで1時間かけて戻り、
また車に乗って芦北のコンビニで自転車積んで帰ってきましたとさ。
これも大人の冒険であるブルべの判断ですね。

こんな時のタクシーって暖かいぞ。







悔しいような、でもいっぱいいっぱいだったような。
確認欄が空白のブルベカードは記念に。




長い距離を走るということ。

夜を走るということ。

深く冷たい闇と満天の星。

やさしい言葉。



いい経験をさせてもらいました。
運営していただいた方、一緒に走った方、お二人さん、てれすけさん、
皆さん、ありがとうございました。