ＢＲＭ４２６嘉麻３００ｋを振り返って。その２

今日は久しぶりの雨となりました。

この権現山に今日ゴールした人が・・・
詳しくは分からないけど、日本沿岸を北海道を含め5,800km走ってきて、
ゴールはここ権現山に決めて走ってきたんだとか。

最高年齢71歳だそうです。頭が下がりますね。ここをゴールに選んでくれてありがとうございます。

さてさて、この雨、この時期の穀雨らしく、やわらかい春雨です。
ＧＷのイベントには困るでしょうけど、いろいろと成長していくためには雨も必要です。
この雨の中、指宿を発って第3ステージを走っている変態の皆さんも、またひとつ変態度が成長することでしょう。
体を冷やして風邪をひかないように祈っております。

さて、個人的には嘉麻300ｋの完走メダルをゲットしたんで、非常に満足してます。
ということで、皆さんまだ走ってはいますが、昨日の続きを。

スタートからPC1(ファミマ二丈バイパス深江店)まで　69km

コースはこんな感じです。

夜8時、流れに乗るようにスタート、少しずつ離されていって、すぐに単独走となりました。（予想どおりです。）

やがて、7km過ぎから登りが始まった。まだ内陸なんで風はそれほどでもありません。
ちょうど満月で月明かり。登って行く途中の棚田に月の光が映えて幻想的でした。
山には山独特の夜の匂いがあって、青黒いながら透明で重くて、鼻腔から胸いっぱいに入り込んでくる。
もちろん、牛小屋の豊かな香りもあるんですが・・・

ペースがつかめないまま走っていると、前を走ってた方に声をかけられました。
なんと女性の方で、第4ステージまで申し込んでるとのこと。
バリバリのアスリートといった感じじゃなく普通の女性なんですけどね。
坂は苦手と言ってましたが、平地の早いこと（当社比）。
話をしながら走っていると気が紛れますね。おかげで、最初の米の山峠を無事通過。やっとひとつクリアーした感じです。

42km過ぎからまた単独走に戻ったけど、今回は十分予習したんでルートはキューシートとサイコンだけで大丈夫。
不安な箇所だけスマホのルートラボで確認しました。
あっ、スマホは必要な時だけのONなら、予備バッテリーさえあれば十分使えます。
12時間経過した後でも充電なしでまだ半分ありました。
ただし、雨天はダメでしょうね。それと昼間は反射してよく見えなかった。

あっ、この頃、1時間遅れでスタートした４〜5人ほどの剛脚列車にスルーされました。
道端に止まってハアハアいいながら水を飲んでいると、さわやかな声で「大丈夫ですか」と言いながら、
あとはメンバー同士「飛ばしすぎじゃない」とかなんとか談笑しながらダンシングで・・・う〜ん。
シャーと列車が一瞬で通り過ぎ、一人取り残されて周りが静かになると、何とも言えない寂寥感に襲われる。
・・・・・・けっ、来るんじゃなかった。

47km過ぎの内野大橋で信号待ちしていると、後ろから声をかけられた。
スタートの1時間後に出発した剛脚の皆さんかと思ったら、なんとだんご虫代表さん（でしょう）。
この後、曲渕小までご一緒し、ブルベの走り方や坂の越え方などいろいろ教えていただきました。
｢話しながら走ってると坂なんかいつの間にか越えてるよ。｣というとおり曲渕小をクリアー、
たぶん私のペースにあわせてくれたんだと思います。

再度の単独走で（基本、そうなんですが）、曲渕のピークを目指します。
このころになって時間が気になり時計を見ると、あれぇ〜！このままじゃ、PC1の門限に間にあいそうにもない。
と一瞬全身の汗が引いたけど、門限より1時間早く設定した自分の予定時間と見間違えたため。
ホッとしたけど際どいことには変わりがない。
峠を必死で降りたけどそのあとも多少のアップダウンがあってなかなか進まない。
ブルベはペース配分が肝心、「早いが遅い。遅いが早い。」、前半はゆっくりと、なんてことは無理。

もう、一生懸命です。

だってここで門限遅れると、知らない土地でどうしたものかと途方に暮れるし、
応援に来てくれたダヤンさんたちに申し訳ないしで、もうほんとに必死でした。
間に合うにしろ、間に合わないにしろ、
「もう次からは絶対にブルベは走らない。走るものか。」と声に出しながらPC1へ。
着いたのは門限30分前でした。（レシートを処分してしまって正確な時間はわかりません。）

先に到着した皆さんがコンビニの駐車場で休んでます。
最初の頃に並走した女性から「あらどうかしました。」と声をかけられた。
たぶん、必死の形相だったんでしょうね。
どうもしないけど、ただ遅いだけなんです。って言おうとしたけど、
「ああ、いえ、その・・・」と言いながらコンビニの中へ。
時間の貯金を残したいんで、10分ぐらいでドリンクボトルを満タンにして、おにぎりを流し込んで、
トイレに行って、レシートも貰って、リスタート。
正直、全然楽しくない。何で参加したんだろうと自分を恨みながら、PC2を目指します。

まだ、PC1を通過したばかりですが、思いが多すぎて長くなりました。続きはまたあした。