雲仙でパンを食べる。(惨敗編)

せっかくのいい天気なんで、サドルの試走を兼ねて、ロングに行きましょう。
ネットで雲仙の“ かせやcafe ”を見つけました。
じゃ、久しぶりにお山に登って、パンでも食べてこようかなと。

ということで、昨日出かけたルートはこんな感じ。(あくまで予定です。)

距離は、160kmぐらいです。
(え〜、あくまで、世間一般の人が感じるロングです。ブルベ関係者の壊れた感覚を物差しにしない。)

ずいぶん過ごしやすくなったといっても、まだ暑い。
できるだけ早いうちに戻ってきたいんで午前3時にスタートすることにしました。

が、日頃できないことは急にはできない。寝坊しました。
起きたのは4時半、外に出ると明け方でもそんなに寒くないんで、予定してた長袖から半そでに変更。
そのぶん、着替えが減ったし、ライトの予備電池もいらないようなんで、
ドルバックをオルトリーブLからトピークのMに取り換えていたら、出発したのは2時間遅れの5時過ぎ。
ずいぶん遅くなりました。
西の海には赤く熟れた月が沈みかけてた。






6時45分。水辺の森から朝日を受ける三菱重工長崎造船所を撮ってみた。
右手が世界遺産候補の大型クレーンでしょうか。
ここで、トイレ休憩とサングラスをクリアーからスモークに交換。まったりポタです。






新道のトンネルを使うと日見峠も楽ちん楽ちん。
そのまま旧長崎街道を走り、諫早を抜けると、9時前、太良山系が見えてきました。
このあたりで60kぐらいか。
特に痛いところも無く快調なんですが、思いのほか東風が強くて、
山に登り始めるまでは向かい風を我慢することになりそうです。
それに路肩が狭いうえに車が多い。バックミラーにトラックが映るたびに気を使います。
(まぁ、相手もそうでしょうけどね。)






コンビニ休憩。今日のメインはパンと決めてるんで、途中の補給はおにぎりオンリーです。
朝から4個目。ここで買ったジャンバラヤ風おにぎりはおいしかった。






10時。左手に有明海を望みながら、国見の松林に到着。もう少し先を右折して雲仙に登り始めます。






ここから県道131号線。さあ、島鉄の線路を越えたら、山登り。はたして大丈夫か。






大丈夫じゃない。ここから千々石への分岐まで写真撮ってません。
スマホアプリの「地図ロイド」で確認した標高250mまでは確かに自転車で登りました。
止まりそうなスピードでね。どれくらいのスピードかというと、
たくさん飛んでたアキアカネは別にしても、アゲハ蝶に先を越され、テントウ虫が横を抜いていくくらい。
もう、足が回りません。そのまんま来た道を下って帰ろうかとも思いましたが、思いなおして。
えぇ、歩きましたよ。延々と。もうこうなりゃ涼しい雲仙のハイキングを楽しもうとね。
SPDという登山靴を履いててよかった。






ところが、歩いていると顔の周りにブンブンと、ハエのような蚊のようなアブのような虫がうるさくて。
手で振り払おうにも次々に追いかけてくるし、自転車で振り切ろうとしてもそもそも走れないし。
辛いし、鬱陶しいし、我慢我慢で歩き通しました。こんな道を、たぶん歩き8割に自転車2割。






やっと、千々石へ下りる県道210号線との分岐に到着。
ほとんど歩きで登ってきた身とすれば、迷いますよね〜。
別にどうしても雲仙に行く用はないし、パンはどこでも食べれますからね。
それにこの先はせっかく登ったのに少し下って登り返すんですよ。第2吹越峠までね。






それでも頑張って、歩きに歩いて吹越トンネル到着。いや〜、ほっとした。トンネルの横の階段を登ってみると。






あの道路の先が第2吹越峠。トンネル抜けていきましょう。






何とトンネルは下り勾配。ラッキーでした。






トンネル抜けて、下を見た。やっと来ましたね。






12時30分。第2吹越峠、到着しました。右は仁田峠から降りてきた道。
ちょっと休憩したら、ご褒美のダウンヒルでまっすぐ共同浴場へ。






1時前に、湯の里温泉共同浴場に到着。






誰もいなかったんでパシャと。(この時間でも桶が積んだままだったんで一番風呂みたいです。)
なんともレトロな脱衣棚。入浴料は大人200円です。






湯船は一つ。温泉をゆっくり楽しめない自分にはこれで十分です。
汗を流して湯船につかり、シャワーで冷たい水をかぶり、また湯船で、また水シャワー。
やっぱ、10分もいなかったかな。
外に出ると大型バイクが2台。あとから入ってきた二人連れのバイクでしょう。
バイクはいいよね。坂なんか、なんてことないもんね。






では、目的のパン屋さん、“ かせやcafe ”へ。






入ってすぐがお店。






奥にテーブルがあってゆっくり食べることができます。






頼んだのは、真ん中の海老カツバーガーと右の爆弾という名の揚げパン。
爆弾には、中に温泉卵がまるまる1個入ってるというんで、温泉繋がりで買ってみた。
まぁ、予想どおりです。ちょっと多かったか。
でも、海老カツバーガーは、カツもさることながらパン生地がもっちもちで、いや〜美味しかった。
さあ、急いで帰らないと。もうすぐ2時になってしまう。






ここから一気に千々石まで下ります。
登った分だけ貰えるご褒美なんですが、この県道128号線が国道57号線に合流する前くらいから暑くなってきた。
ねっとりと熱気が纏わりつくように。やっぱ、雲仙は涼しかったな。






愛野展望台直下の海岸沿いまで降りてきた。
予定ではここから国道251号線を戻るつもりでしたが、もうアップダウンは走りたくない。






ということで、愛野の赤茶色のジャガイモ畑を横切って諫早へ。朝に走った平坦な道を戻ることにしました。
帰りは追い風で距離は稼げましたが、ここから長崎までが今日一番つらかった。
坂を登れなかった惨敗感をずっと引きずってましたしね。






5時過ぎにやっと長崎に戻ってきた。
日見峠を超える頃から足の力も戻ってきて少し元気になりました。
そういえば、峠を登る途中で抜いていった方と信号で一緒になって。
言葉を交わしたら、同じように雲仙に行ってきたとのこと。みんな走ってますね。






結局、日が昇る前から走りだして、着いたのは日没後。
今日の走行距離は、180km。もうお腹いっぱいです。

で、サドルの効果はどうだったかというと、それはまた次の機会に。